好きな水木しげる

ゆらゆら帝国が解散したので結構さみしいです。

ゆら帝→マンガといえば水木しげる、なので今日は好きな水木しげる



墓場鬼太郎
まあ好きな水木しげるといっても大抵メジャーものなんですいませんですが、
墓場鬼太郎はキャラが愛らしくて良いですね。


あれですね、読んだこと無い人はぜひ読んでいただきたいんですけど、
鬼太郎の幽霊オヤジ(目玉出る前)がグロいんで注意してください。
いまだに直視できない。


地獄へ行く片道切符が怖いですよね。
帰れないじゃん!→発狂!→ウワーッ!
の流れが、なんかふざけてるみたいですけど、ほんと怖いですよ。


あとは、生きていることに縛られて生活している人々を
アウトオブ人間の立場から冷ややかに見ている彼らのあの皮肉が
(ゲゲゲにも感じられますが、)色濃く楽しめるので、痛快。


悪魔くん千年王国
実はアニメ化した少年漫画っぽい方は未読なんです。申し訳ない。
アニメは百目がショタで実にかわいいと思います。あとOP。


千年王国編はもう少しマジメ、でももちろん水木先生なのでどこかふざけてます。
悪魔くんは時代よりも進みすぎて生まれてしまったのだけど、
その彼に若干でありながらも色々な仲間が居る、そのことに勇気付けられる。
というのは大げさですが、時代に立ち向かう孤独な姿はクールなヒーロー像。
皮肉ではありますがかっこいいです。


最後の方に悪魔くんが苦しむシーンが何コマにも渡ってゆっくり描写されるのだけど、
それが可笑しいのと同時に悲しいというか、衝撃的です。



水木しげるの新雨月物語
やっと多少マイナーですね。
古本屋でちょっと高めだった。今は何で読めるのかな。絶版?
奇談短編集なのですが、
「女を愛殺(セックスで殺す)」することを生業とする「セックスの安」という
かなりふざけた人物も出てきて水木先生もかなり全力でやらかしてるな!と思う一冊。


怖い話はちゃんと怖いけれども、
それこそ雨月物語的に奇妙な話が多いのでゾクゾクよりワクワク。
楽しいですね。


水木しげる遠野物語
最近でたやつも、ということで。
柳田國男遠野物語が100周年(?)だそうで、満を持してコミック化のようです。


水木サンの遠野探訪コラムも読み応えあって、
寝る前に少しずつ読んだりするのにお薦めですね。
枕元に一冊。


さて以上です。
もっと読んでないやつとか元ネタを読みこまねばなあ。ではまた。


墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))

墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))


悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)

悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)


水木しげるの雨月物語 (河出文庫)

水木しげるの雨月物語 (河出文庫)

※すいません、追記ですが、
 これは普通の雨月物語に水木先生の挿絵入りのもので、『新〜』とは別みたいです。


水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)

水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)